2016年01月03日(日) 00時01分 / ITストラテジスト, 日記

IPA情報処理技術者試験「ITストラテジスト」に合格するための秘訣を書く

2015年、情報処理技術者試験、
IPAのITストラテジストに合格しました!!
画像2
はじめて受験したのが2011年だから、苦節4年。3度目の正直。
あきらめずに頑張った甲斐があります。
its2015

ITストラテジストの資格概要は以下。
・経済産業省の運営する、情報処理技術者試験(国家資格)の最上位であるレベル4の資格試験。
・そのレベル4の中でも、最難関試験3本柱(*1)の1つ。
 (*1)
 以下の3つが最難関の3本柱。
 -ITストラテジスト(今回合格)
 -プロジェクトマネージャ(2014年合格)
 -システム監査(未受験)

3回受験したからこそわかったこと。
「なぜ過去は不合格だったのか」「なぜ今回は合格できたのか」を思い返してみて、
「何をしたのか、もしくは何をしなかったのか」について、
後学のために、試験のコツ、合格方法をシンプルに書きます。
たくさんのノウハウが書かれている参考書を読みたくない人必見。笑
(参考書を軽視しているわけではないです。というか、以下を買っておくといいですよ。)



午前1:
必ず免除の状態にしておくこと。
免除でない人は、春試験など「1つ前」の試験等で「午前1免除」を勝ち得ること。
午前1から受験する人は、一日中の試験になります。
余計な体力は使わないほうが良いです。
そもそも午前1なんて、ただの足切り試験です。
ここで足切されるのが一番バカバカしい。

午前2:
IPAのサイトから、過去5~6年の過去問(と回答)をダウンロードしておきます。
個人差あるけど、5年分の問題 * 3回転解く で、過去5年がほぼ100%の正解率になるはず。
午前1に続いて、午前2も足切り試験です。
ですが、この試験で気持ちに「勢い」をつけることが大切。
私は毎回、午前2試験を最重視しています。

午後1:
どの設問にも、正解のための「手がかり」が沢山隠されています。
(「あなたの考えを書きなさい」ではなく、問題文から導出することが大切)
問題文をきちんと一読して、状況を把握しましょう。
TOEICのような時間に追われる試験ではありませんが、じっくり熟読する時間はないはず。
かといって、さっと読むだけではそれこそ時間の無駄なので、調度良い塩梅で。
「大事だな(*1)」と思った箇所にアンダーラインを引くことができる程度のスピードで読むと良いです。
(*1)「大事だな」とは、設問の以下の「ポイント」を把握すること。
 1.課題ポイント(例:「駐車場が足りずに、土祝日には、この商店街に訪れることを諦める顧客がいた。」)
 2.改善すべきポイント(例:「現在はアルバイト作業員3名により手作業の伝票処理をしている」)
 3.改善しようとしているポイント(例:「システムの導入により、全国の各倉庫の在庫を一括管理することにした」)
 4.あなたが大事だと思った箇所なんでも
「1」「2」は、問題に出てきたら、基本的には課題をひっくり返せばOKです。
てか、これに気づかない人が多いみたいですね。
作業場が暗いなら、電気をつけて作業場を明るくする、みたいな。
上記の例だと、「駐車場が足りずに、土日は訪れることを諦める顧客がいた。」
→「駐車場スペースを増やす。」
で、複合的な回答を求める場合があったりします。上記解答を補足するため、
たとえば、問題文に「近隣の駐車場は空きが多い」と書かれているとか。
(特に「2」は、他の箇所に手がかりが埋まっている場合があります)
なので、手がかりを「つなげる」ことができると良いですね。

「3」は、「1」「2」の逆で、「なぜ?」を探しましょう。
上記の例だと、「なぜ(何を期待して)在庫を一括管理しようとしているのだろう」みたいな。
で、問題文のどこか別の場所に、
「他の地域の倉庫の状況がわからず、納期回答に時間を要している」とかが書かれていたりするので、
それが解答になると。

上記を意識して、過去問を3~4問くらい解いてみると合格ラインに達すると思います。


午後2:
論文ですね。
過去2回落ちているので、ポイントはバッチリ理解できました。
事前に、半日くらいかけてやっておくべきこととして、以下。
・論文の記載要領(全体的な)を決めておく。
 ですます調にするのか否か、章のタイトルは1文字あける、その後の出だしは1行あける。等。
・マインドマップ等で論文のネタを出しておく。
 その際、抽象的にならないように、テーマを1~2つ決めておくと良い。
・試験の性質上、論文はストーリー仕立てになるが、以下を意識して書けるよう、論文のネタを整理しておく。
 -目標すなわちKGIを定める
 -成功要因すなわちCSFを定める
 -達成のためのKPIを定める
 -施策
 -結果分析+a(PDCAのCA部分)
 「社内システムのクラウド化にむけて、まず最初に私は、目標すなわちKGIとして~~を定めた。」と書くなど、
 基本的には上記のようなストーリーですね。
 どれもすごく大事ですが、設問に即した論文にすることが大前提なので、
 すべてを記載する必要はなく、大枠としての意識が大切だと思います。
・自分の具体的な行動を、理由付きで述べること。
 「私は~の施策を実施した。具体的には~~~を行った。なぜならば~のように考えたからだ。」
 と書けばOKです。全部に書いているとクドい文章になるので、
 大事だなと思う箇所に限定してOKです。
 大雑把な目安としては、
  -設問ア:0~1箇所(800字)
  -設問イ:2箇所(800~1600字)
  -設問ウ:1~2箇所(600~1200字)
 くらいですかね。
 これ、ストラテジストの論文の合格ポイントだと思います。まじで。

最後に、オススメの教科書、問題集はこちら。


もちろん最新版が良いですね。


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