2014年06月25日(水) 00時45分 / ITSS, プロジェクトマネージャ, 日記

情報処理技術者試験、プロジェクトマネージャに合格する方法

2014年春期の情報処理技術者試験、プロジェクトマネージャに合格しました。
当時の試験後の感想は以下。
午前1→免除
午前2→OK。
午後1→ギリギリNGか。良くて60点ピッタリ。
午後2→ほぼNG。奇跡でA(合格)、良くてB、普通ならC

で、↓が結果。
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予想よりもだいぶ良い成績でした。

「仕事などで時間がとれない、だけど合格したい、」
社会人なんてみんなそんな感じですよね。
そんな人たち(自分自身を含む)のためにも、合格のためのポイントをこの日記に残しておこうと思います。
ちなみに私の場合、
ちゃんとした学習期間は1週間前からでした。


●午前1対策

ただの足切り試験です。
免除状態にしておきましょう。不要な試験は受けるべきではないです。


●午前2対策

通過のポイントはただ1つ。
・過去の問題を解くこと

具体的には、過去5年分を3周解きました。これで、全問ほぼ満点が取れるようになります。

勢いに乗って午後を迎えるためには、午前2の手応えが非常に大切。
すごく大事な時間帯の試験だと思います。

過去問と回答は、IPAのサイトからダウンロードできるので、これを印刷します。URLは以下。
http://www.jitec.ipa.go.jp/1_04hanni_sukiru/_index_hanni_skill.html#mondai_kaito

※amazonさんで調べても、プロマネの午前2は、参考書や問題集がほとんど存在しません。
午後1、午後2対策ばかり(それはそれで非常に大切なんですが)。
ですので、IPAのサイトからの過去問ダウンロードは非常に大切です。

わからない単語などは、インターネットで調べるようにしましょう。
もしそれでも意味の分からない問題と回答があったとしたら、
「この問題はこの答え」と組み合わせで覚えてしまいます。
(IPAでの過去問の使い回しでは、問題文も選択肢の順序も、そのまま出題されるので)

理解することは大切なのですが、
「理解できなければ間違えても良い」なんてことはないですよね。
「理解できていないけど得点することができる」のほうがよっぽどいい。
資格取得を目指すのであれば、一番大切なのは合格すること。そのためには得点を重ねていくことです。

ちなみに私は、最初だけ、直近2回分を仕事帰りに喫茶店で、
それ以降はお風呂の中で勉強しました。
過去問の印刷って、こういうときにも良いですよね。問題集買ったりしたら、なかなかお風呂には持ち込みにくい。笑
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●午後1対策

通過ポイントは2つ。
1.自分が点を稼げる強みを把握しておく(解く問題の選定)
2.回答することに慣れておく。
です。

1.自分が点を稼げる強みを把握しておく(解く問題の選定)
得意分野を認識しておけば十分かと思います。
スケジュール管理なのか、メンバーとのコミュニケーション管理なのか、リスク管理なのか、などなど。

2.回答することに慣れておく。
少なくとも1冊は参考書・問題集を購入したほうが良いです。
予想問題や演習問題が良いと思います。
個人的には、三好康之さんって方の教科書・参考書が読みやすくて好きですが、
オススメは以下の2冊。


#
三好康之さんの本は、「出題する側(採点する側)の意志」についても細かく言及してくれているので、
採点する側が望むような回答について理解できるんですよね。
点数を重ねていくのには、とても大切なことだと思うんです。

私は多少試験慣れしている方だったので、サンプル問題に対する回答(例)と解説を一読しました。
あとは「問題の解き方」を見て、なるほど、と納得することに専念です。トータルで2時間くらいですかね。
「ちゃんと解いた」のは0回です。

試験慣れしてない人の場合、具体的なリスクとして
「頭でなんとなく答えがわかっても、どう回答していいかわからない。」言い換えると
「頭でなんとなく答えがわかっても、うまく文章にできない、するのに時間がかかる。」
ということが起こりえます。

このようなリスクに当てはまるかも、と思う人は、一度ちゃんと問題を解いておくことをオススメします。

●午後2対策
対策は3つ。
1.論文の書き方の自分ルールを決めること。
2.ネタだししておくこと。
3.自分の意見を理由付けすること。

1.論文の書き方の自分ルールを決めること。
たとえば私ならこういうことです。
1.題目行と直前の本文は1行あけること
2.題目行は、2つインデントをつけてからアラビア数字で書き始めること。
3.私の場合は字数が足りなくなる傾向が強いので、あえて「ですます調」を用いる。
などなど。
いざ論文を書き始めた際に迷わないための、ただの自分ルールです。15分くらいで完了させます。
午後2

2.ネタだししておくこと。
マインドマップを用いて、空想でも現実でも、
自分や周囲のマネージャ経験を思い出しながら、苦労したことや改善を試みたことなどをまとめておきます。
私はA4用紙に描きました。
マインドマップででてきたネタのディテールを思い出しつつメモしておきます。
1時間くらいで完了します。
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3.自分の意見を理由付けすること。
これ、実はすごい大事なポイントです。
情報処理技術者試験の論文はストーリー仕立てになると思うのですが、
淡々と「あれをした、これをした」の羅列では、どんなにうまく書いても、A判定には至りません。
なので、以下のような書き方をしましょう。
「私は~を実施した。具体的には~を行った。なぜならば~と考えたためである。」
「なぜならば」の理由付けを、「こういうことを狙った」みたいな表現に変更するのももちろんOK!
注意点としては、書きすぎるとクドいので要所要所に散りばめましょうって感じです。



●その他
試験申し込みすれば受験できてしまうこの資格、どうしてもモチベーションをあげるのが大変ですよね。
プロジェクトマネージャ試験は、情報処理試験の中でも最難関試験。
この記事を呼んでくださった方の合格に、少しでもヒントになるのであればなによりです。
私は一発合格でしたが、(私であれば情報セキュリティスペシャリスト試験のように)もしも落ちたって問題なし。
くじけず何度でも、あきらめずに頑張りましょう!!

この本も良かったですよ。概要つかむには十分だし、単純に面白かったです。
「マンガでわかるプロジェクトマネジメント」


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